みんな好きなんですねよ「歎異抄」
わたしも20代のころから読んできた「歎異抄」ですが、本当にいろんな人が書いています。最近はどっかの宗教団体の人が一生懸命宣伝して売っているようです。
もちろん、日本史にても有名な「宗教家親鸞の言葉」(書いたのは弟子 唯円)であることもありますが、漢文でないことが比較的読みやすく、すでにひらがな交じりの文章に書き直されているものが普及していることもあって、諸人にも扱いやすいのでしょう。
スタンダードな解説本から、著者の「私的想像・解釈」も入ったものなど、まさしく「百花繚乱」のごとしです。その中で、私自身気に気に入ったものをここで列挙したいと思います。
スタンダードと言えば→
本願寺出版の「歎異抄 (現代語版)」 ¥880円
伊藤比呂美…歎異抄(河出文庫)¥869円。この本には、親鸞やその妻恵信尼の手紙、正信偈も現代語訳されています。この方の執筆の苦労がよく分かります。
またこの人の「いつか死ぬ、それまで生きる 私のお経」(CD付き)はとても良かったです。両本とも、こころにひびくエッセイが入っています。
五木寛之…私訳 歎異抄(たんにしょう) (PHP文庫) ¥682円
この方の小説「親鸞」・「蓮如」も読みました。さすが五木寛之、「親鸞」なんか映画のような展開でしたね。
釋徹宗…NHK「100分de名著」ブックス 歎異抄: 仏にわが身をゆだねよ¥1100円
NHKにもよくご出演されている方(浄土真宗のお坊さま・学者)の本です。この本は、もっと歎異抄を味わいたい方にはとても良い入門書だと思います。
「歎異抄 救いの言葉」(文春新書)もよいかと思います。