印度西天之論家(いんどさいてんしろんげ)
中夏日域之高僧(ちゅうかじちいきしこうそう)
顕大聖興世正意(けんだいしょうこうせしょうい)
明如来本誓応機(みょうにょらいほんぜいおうき)
インド・西の国の学者たち
中国・日本の高僧がたは
お釈迦様がこの世に現れた本当の意味を明らかにされたのです
それは「如来の本願」が、煩悩にまみれた人々に合った教えであることを明らかにされたのです
釈迦如来楞伽山(しゃかにょらいりょうがせん)
為衆告命南天竺(いしゅうごうみょうなんてんじく)
龍樹大士出於世(りゅうじゅだいじしゅっとうせ)
悉能槯破有無見(しつのうざいはうむけん)
釈迦如来が楞伽山において
人々に南天竺(インド南方)に
龍樹という高僧があらわれて
人々の心にある「有無の見方」のあやまりを
次々と打ち破っていくでしょう
と予言されたのです
有無の見: 否定と肯定、正と負、「存在しない、存在する」などと物事を極端な考えで見るということ。龍樹はそのような見方を排して、「空」の考えを展開した。