如来所以興出世(にょらいしょいこうしゅっせ)
唯説弥陀本願海(ゆいせみだほんがんかい)
お釈迦様(如来)が、この世に出られた理由は
ただ、阿弥陀如来の本願という「広大な海」を人々に説くためだったのです。
五濁悪事群生海(ごじょくあくじぐんじょうかい)
応信如来如実言(おうしんにょらいにょじつごん)
五濁の世界の悪業に翻弄されて、オロオロする人々(群生海)は
まさに、お釈迦様(如来)の真実の言葉を信じなさい。
能発一念喜愛心(のうほついちねんきあいしん)
不断煩悩得涅槃(ふだんぼんのうとくねはん)
心に強く(一念)、ほとけさま(阿弥陀如来)の本願を喜んで受け入れれば、
煩悩を断つという苦しい修行をしなくとも、さとり(涅槃)という境地に達することできるのです。
凡人は娑婆にいるかぎり、たとえ「悟り(さとり)の境地」に達したとしても、それは一瞬のことで、すぐにおのれの頭は、煩悩にまみれてしまいます。
でも、そういう凡人を阿弥陀如来は暖かく慈悲の心で見てくださるのです。だから、「南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)」とか「ナマンダブ」と称(とな)えましょう。
ほとけさまの「
本願」によって、わたしたちは救われているんだなあと感じるはずです。