本覚山 隨縁寺

東本願寺の寺院、愛知県西尾市「隨縁寺(ずいえんじ)」のホームページ // zuienji blog //

私訳「正信偈」の4

本願名号正定業(ほんがんみょうごうしょうじょうごう)
至心信楽願為因(ししんしんぎょうがんにいん)

阿弥陀如来が建てられた最も大事な誓願、つまり本願とは、「名号=南無阿弥陀仏」を称えれば、どんな人も、必ず浄土に往(い)けるという願いなのです。
したがって、南無阿弥陀仏を称えることは、浄土往生のための正しい行い(正定の業)なのです。

その理由、根拠は、「無量寿経」にある、阿弥陀如来が立てられた48願のうち、第18願(至心信楽の願)のことなのです。
阿弥陀如来の「願い」ですが、それはすでにほとけさまの厳しい修行によって実現されているので、わたしたち凡人は安心して名号を称えればよいのです。

※あんたの十八番(おはこ)は?という言い方がありますが、18番目とは一番だいじな、また得意なものという意味ですよね。

成等覚証大涅槃(じょうとうがくしょうだいねはん)
必至滅度願成就(ひっしめっどがんじょうじゅ)

阿弥陀如来の本願によって、煩悩に苦しむ私たちは「等正覚の位」(ほとけとほぼ同じの位)に到達し、いよいよ現世の往生の時に「涅槃」(悟りを得た境地)になるのです。だから、間違いなく凡人でも極楽往生できるのです。

その根拠となるのは、48の誓願の中の、第11願(必至滅度の願=必ず、滅度の境地に至るの願い)のおかげです。滅度というのは「涅槃」と同じことです。つまり悟りを得たほとけささまの境地のことです。

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