八組（西尾市三和・室場地区）の夏期講習会開催

5月31日宿縁寺(参加者約７０名)、6月１日隨縁寺(参加者約30名)にて開催されました。（写真は宿縁寺のもの）
講師は同朋大学教授の安藤弥（あんどうわたる）先生で、三河地方の真宗の歴史を、西尾地域との関わりに触れながら語っていただきました。

親鸞が関東時代に出会った弟子たちにより、念仏の教えが全国に広がっていったこと、その中で三河和田門徒が形成されたこと、特に三河和田門徒が「唯善事件」では、関東の門徒たちと事態の収拾に当たったこと、また本願寺３代目覚如（かくにょ）上人とその長男存覚（ぞんかく）の争いを解決したこと、また南北朝時代の動乱で焼け落ちた本願寺本堂を再建したことなどをお話ししてくださいました。

また、お話の中で西尾市の寺院名も出るなど、14世紀後半〜15世紀前半、８代目蓮如上人以前の時代に、念仏の教え・真宗の教えがこの三河地方にも広がっていたことなど、先生のお話は大変興味深いものでした。

さらに、三河に伝わる初期真宗宝物「木造慶円上人坐像」、如意寺本「親鸞聖人絵伝」、「安城御影」などもお話ししてくださいました。

なお来年の8組夏期講習にも安藤先生には、蓮如上人の時代をお話していただくことになりました。