本覚山 隨縁寺

東本願寺の寺院、愛知県西尾市「隨縁寺(ずいえんじ)」のホームページ // zuienji blog //

門徒のもの知らず

御文の第1帖第9通目「物忌の御文」

「門徒のもの知らず」とは「浄土真宗の門徒は物忌ということが分かってない」という意味です。私自身小さい頃から「占いとか迷信を信じるもんじゃあないよ」と教えられてきました。その結果、

「あんたは(物忌みなど)世間の常識を知らんね」とよく相方に叱られています。でも、前の記事「喪中いつまで?」にも書きましたが、あんまり「物忌み」に振り回されないことが大切だと思うのです。

ところでこの「物忌み」について、蓮如が書いた御文があります。これは現代にも通じる内容ですので、ぜひ読んでいただきたいと思います。なおこの御文の解説はここに詳しい解説がありますのでそれをご覧下さい。

「仏法を修業するひとは、念仏者に限らず、ものごとをさほどむやみに忌むべきではない。それを真宗門徒はよく心得ておきなさい」というのが、この御文の内容です。また、そうだからといって「物忌みをしている人々を謗(そし)ってはならない。慎み深く行動しなさい」とも書かれています。

蓮如(1415~1499):浄土真宗の僧侶。本願寺8代目の門主。応仁時代、戦国時代初期の活躍した。当時続発した一向一揆の宗教的指導者とも言われた。ただ本人は一揆については否定的立場であった。

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