東本願寺の寺院、愛知県西尾市「隨縁寺(ずいえんじ)」のホームページ // zuienji blog //
大切な方の最後を美しく荘厳することは、残されたわたしたちのつとめです
なぜお葬式をするのでしょう?よくあるのは、身内が亡くなると「うちは東本願寺だった?」とか「〇△宗だった?」と周りの方に聞いてから、あわててお寺に連絡を入れるとか、もしくは「どこでもいいや」と葬儀屋に寺を紹介してもらう場合です。
また最近では「うちは無宗教だから」とか、「坊さんを呼ぶとお礼が高いから」という理由で、葬儀をせずにそのまま火葬するという「直葬(じきそう)」を選ぶ家庭あるようです
ほとんどの宗教は必ず葬式をします
葬式のやり方は別として、世界の5大宗教「ユダヤ教」「キリスト教」「イスラム教」「仏教」「ヒンズー教」は葬儀を執行します。
仏教の場合、現世つまり娑婆(しゃば)に生まれ、そして世の中を一生懸命に生きてこられた方のご苦労を偲(しの)び、またその人からいただいたご遺徳(いとく)に感謝し、浄土(最近では天国とも言います)に旅立とうとする方の大事な時を、美しく荘厳することは残された私たちの大切なつとめであると考えています。それが葬式なのです。
ここでいう私たちとは、遺族だけではありません。故人に縁のあったすべての人々を言います。一番悲しんでいるのは家族ですし、いろいろ事情もありますが、そういう方たちにもできれば声を掛けてください。
「無宗教だから」とか「お金が無いから」と言って、そのまま火葬にすることは賛成できません。案外手ごろなお礼で済むお坊さんもいます。「故人の尊い人生の最後を美しく荘厳」してください。そのまま火葬にすることは、見方によっては「粗大ごみを焼却処分する」と同じことです。