1191年磯長(しなが)の夢告
6月5日(日)放映のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で、1192年、源頼朝が「征夷大将軍」に任じられたことが出てきました。まさに1192(いいくに)作ろう鎌倉幕府です。最近は1185(いいはこ)作ろう鎌倉幕府だそうですが。
それより1年前の1191年親鸞(19歳)は、現在の大阪の磯長の
聖徳太子のお墓を訪ねまして、そこで夢に現れた聖徳太子より以下の夢告を受けております。
「
正明伝」によれば、聖徳太子は親鸞に
我三尊化塵沙界
日域大乗相応地
諦聴諦聴我教令
汝命根応十余歳
命終即入清浄土
善信善信真菩薩
と告げました。
上記の
おまえの命は残り10年ちょっとである
のお告げはショックだったと思います。
残りの人生があと10年余しかないと聞いた親鸞はどう思ったのでしょうか?この後、親鸞は必死に仏教の奥儀を極めようと、比叡山で修行するのでした。
なお、ドラマで出てきた九条兼実ですが、その実弟は親鸞の師である慈円(歴史書「
愚管抄」の著者)です。