先日、ある「新興宗教」の団体から雑誌が送られてきました。なんだろ?と読んでみると「呪い」とか「生霊」「死霊」とかの言葉がいっぱい出てくるので、途中で読むのをやめました。
人は病気や事故などに出くわすと、心の中に大きな不安を抱え込むことになります。「なぜこんなことになったのだろう?」とその原因を求めたくなるものです。その時、ふと「呪い」とか「怨霊」に原因を求めたりする人もいるのでしょうね。
「こんな時代に何をバカなことを言っているんだ!」と思う人がほとんどでしょうが、中にはそういう怪しげな宗教を信じてしまうんですよね。
ちなみに、「ばけもの」「怨霊」「呪い」「生霊」などが常識として信じられていた鎌倉時代の初期、親鸞聖人は「弥陀を信じなさい。どんな人でも阿弥陀如来は救ってくれます。」と人々に語っておられました。人々に安心感を与えたんですよね。
親鸞の時代から800年、今でもこういう宗教が残っていることが、人間社会、人間の心のおもしろいところです。